欠陥住宅の原因は手抜きやミス、だとしたら「工場でつくるプレハブ住宅なら大丈夫なんじゃない~」というのは実は大変な思い込みです。
プレハブ住宅だってやっぱり人が建てるのです。
手抜きのおそれもミスの可能性も大いにあります。
住宅には完全な工業製品なんてありません。
ただ、一部のプレハブ住宅が、クレーンでガガ~ッと躯体を組み立てていくので誤解が生じているのでしょう。
ここでプレハブ住宅とは何ぞや、について述べましょう。

どの会社も同じようなつくり方をする木造軸組工法やツーバイフオーエ法とは、ここが違います。
プレハブ住宅の構造体の素材は鉄骨の柱や梁の場合もありますし、木製パネルあり、コンクリートパネルあり、あるいは鉄骨と木製パネルの混合体ありとさまざまです。
こうした構造体の材料を、プレハブ住宅の会社は自社工場で生産します。
プレハブ住宅が工業化住宅であるというのは、主にここのところを指していっているのです。
したがって、構造体の材料の品質については、工場で管理されている分だけ、一定の信頼がおけるのは確かです。
しかし、工場で生産された部材を現場に持ってきて組み立てるのはやはり人です。
職人の質や現場監理の質がここで問題になってきます。
しかもすべての部材を工場で生産するわけではありません。
基礎はやはり他の工法と同じように、現場でコンクリートを打ってつくるのです。
内外装の下地や仕上げといった作業も同じです。
逆に木造軸組などでも構造体の部材をコンピュータで自動化して工場生産しているところも増えていて、双方のやり方が近づきつつあります。
こうした理由から、プレハブ住宅だけを他の工法と区別して考えるのは適当ではありません。
ただ、工業化の比率が高くなるほど人の手が入る部分が減るわけで、その点ではいまの職人不足、技術レベルの低下といったことに対応していると考えてよいでしょう。
かといって、組み立てを技術の低い素人レベルの職人にまかせるのは大きな問題。
しっかり現場を監理してもらわなければならないのは、どの工法でも同じことです。