年間に何千棟も建てるような大手のハウスメーカーなら、監理もしっかりしていて安心でしょうか。
いいえ、相談機関に寄せられる欠陥事例には大手企業のケースもたくさんあります。
大手だからといって安心できないのが、工業製品と違って手づくりの要素が多い家づくりの特徴なのです。
「注文住宅の大手」とか「プレハブ大手」などという言葉には決して惑わされないようにしたいものです。
ハウスメーカーに工事の体制を聞くと、どこも「監理は自社でするが工事は協力工務店に任せている」という答えが返ってきます。
ハウスメーカーの営業範囲は広いですから、各地の営業所ごとに地元の工務店を下請けとして確保しています。
そこからさらに各種の工事業者に仕事が流れていきます。
大手こそ、下請け、孫請けという住宅業界の仕組みにしっかりはまっているわけです。
もちろん、監理が十分に行われていれば欠陥事例などないはずです。
ところが実態はそうではありません。
大手の住宅にも、常識では考えられないような手抜きやミスが発生しているのです。
むしろ建築棟数が多い分だけ、大手のほうが欠陥事例も多くなっています。
監理能力が不足していたり、職人に対する技術教育が行き届いていないという問題がそこにあります。
あるいは広告宣伝費などにお金をとられて、十分な工事費が下請けにまわっていないのかもしれません。
問題のない家をたくさんつくっている会社が、他方で欠陥事例も生むのだから安心できない、というわけで監理が一番のポイントということがおわかりでしょう。
建売りなら完成したものをチェックしますが、注文住宅は工事中の監理が最重要ポイントです。
最善の防御策は第二者に監理を頼むことですが、そうでなければ、現場監督としっかリコミュニケーションをとること。
はっきり言って、営業マンは他の客をつかむのに必死ですから、この段階ではもうアテになりません。
また彼らは現場のことはあまりわからないものです。
現場監督の連絡先を必ず聞いておいて、あなたが現場で何か問題がありそうだなと感じたらすぐに連絡をとりましょう。
そのためには、工程表(必ずもらっておきます)を呪みながら、基礎工事や軸組工事などのポイントごとに現場に顔を出して、あなた自身もチェックしなければなりません。