給排水、電気、ガスなどは人間の身体に喩えれば循環器系、リンパ系といったところでしょうか。
ついでに言えば電話やAV配線は神経系に喩えられます。
なかでも上下水道は血管といってよいでしょう。
この部分は46時中休みなく順調に流れつづけなければならず、いったんとどこおれば、他よりも大がかりな手術が必要になってしまいます。
いささか大げさですが、なにしろ上下水道の欠陥は一朝一夕には代替えがききません。
表面化したとたん一切の家事がストップ、生活そのものが停止します。
とくにしっかリチェックする必要があるのが排水系で、屋内の勾配不足で排水・汚水が滞留したり、汚水枡の施工不良で本下水や浄化槽へうまく排水しないというケースが、たまに見られます。
このため、排水系は室内だけでなく屋外の流れも確認する必要があり、トイレ・浴室・洗面・洗濯機の防水パンなどあらゆる部分の汚水の流れを1つひとつ、本下水まで追いながら試してみることが大事です。
マンションでは少し異なった視点からのチェックが必要で、排水系はトイレの汚水管とバスなどの雑排水管の2系統あることを基本にして(1本だと溢れの原因になりやすい)、主に音の響きに注目してチェックすることになります。