モルタル塗り吹き付け仕上げは減る傾向にありますが、まだまだ根強い需要を堅持しています。
このモルタルは、下地ラスの施工がいい加減だったり、塗りが雑だったりすると剥落しやすい欠点をもっています。
というより、そもそもそんな工事は欠陥工事で、とくに竣工を控えた真新しい住宅の壁のモルタルに浮きがあるなどというのは、塗り直しを要求するのに十分過ぎるほどの理由だといえます。
建物を真横から見て、部分的な膨らみがあれば浮きの可能性あり。
きっちり判断するには金槌などで軽く叩いてみればわかります。
浮きがあればポクポク音、密着していれば硬質な音がするので、それで判別できます。
なお、「浮き」と「多少のうねり」は別もので、壁面はまっ平らが理想ですが必ずしもそうはいかず、多少のうねりは生じてしまいます。
このあたりは程度問題で、あまり無茶な要求は通らないと考えるべきでしょう。
外壁のハラミ(ある部分が大きくたわんで膨らむ)は、乾式工法やタイル仕上げでも起こります。
原因はやはり下地の施エミスか外壁材の施エミスで、ひどい場合には外壁剥落の危険もあります。
これは必ず手直しを要求しなければなりません。