昔は木造住宅で使う金具といえばクギとカスガイ、それに基礎と土台を緊結するためのアンカーボルトぐらいのものでしました。
しかし最近は耐震性・耐久性を向上させるため、「火打ち金物」「羽子板ボルト」「短冊・十字・箱・かね折金物」などといった一般に馴染みのない名前の金物が、柱や梁や天丼や床下などありとあらゆるところに使われています。
ただ、耐震・耐久性を向上させるといっても、これらの金物が必要十分な量だけきちんと使われ、しっかり締めっけられていることが肝心。
そうでなければ意味がありません。
こうした金物は内外装が済めば見えなくなってしまう部分なので、まずは木工事の段階でチェックしますが、そのときは上階まで昇れない場合があるので(ただし、1階周りから可能なかぎリチェックしておきます)、最終段階で再チェックが必要になってくるわけです。
天丼の点検口から梁・柱部分に注目して見回します。
あちこちに金具が見えるはずです。
見えたら、ネジ穴にネジがしっかり埋め込まれているか、ナットが浮いていないかなどをじっくり観察します。
もしネジのないネジ穴がいっぱいあったり、ナットが浮いていたりすれば、ほぼ間違いなく手抜き工事。
しっかり指摘して手が入れられる部分はすべて手直しさせましょう。
建築金物がグラグラに緩む代表的な原因は次の2つです。

①建前時の締めっけ不足によるケース
②木造がやせて(乾燥して)緩むケースこの2つの原因による金物の緩みをなくすには、建前時に十分に締めっけたあと、内装工事に入る前に再度金物の締め直しを行うというプロセスを踏むことが大切です。