まず断熱工事の手抜き・欠陥のワースト10を挙げておきましょう。
①使用断熱材が契約したものより薄い
②必要な個所に断熱工事をしない(「1、2階の天丼に断熱工事」と見積書に明記してありながら、2階の天丼だけ断熱工事など)
③外壁の断熱材が土台の上にしっかり届いていない
④外壁の断熱材と天丼の断熱材の間に隙間がある
⑤l階床下に間仕切り壁の下部が開いていて隙間があります。
間仕切り壁の上部も開いている
⑥工事中に雨で濡らした断熱材を、乾燥もさせないで壁中に埋め込んでしまう
⑦天丼の断熱材の並べ方に隙間がある
⑧天丼照明器具(ダウンライトなど)などの回りに断熱材が施されていない
⑨l階床下の断熱材に、垂れ下がり防止が施されていない
⑩浴室や押入の天丼(および床)などに断熱材の施工がない
これまで実際に見てきた手抜き・欠陥のワースト10です。
見抜くのは簡単。
断熱材工事の欠陥がもたらす最大の問題は、住まいの壁の中で冷気還流が起こっていることなのです。
床下の冷気が、外壁の下の隙間や間仕切り壁の下の隙間から上階へと還流します。
こうなっていると1階の壁にもたれたときに背中に冷たい壁を感じます。
また、1階の床上や2階の床上に、たなびくように冷気が流れることもあります。
線香に火をっけて幅木(=はばき、壁の下部の化粧板)に近づけると、煙が床の上をなびきます。
これでは、何のための断熱工事なのかわかりません。
「断熱材(グラスウール)が雨でびしょ濡れ。
積んであったのでペシャンコになり、取り替えて欲しいと頼んだら『乾燥すれば性能は戻る』と言われてしまったのです。
本当ですか~」などという質問を受けることがあります。
その業者の言うことは真っ赤なウソ。
グラスウールのような断熱材は、繊維の間の空隙(空気)が断熱効果を発揮しているのであって、濡れてペシャンコになれば空隙がなくなって断熱効果はほとんどなくなります。
絶対に取り替えるべきなのです。