ツーバイフォーエ法は「2×4工法」と書きます。
使用する木材の断面(太さ)が「2×4インチ」だからです。
『住宅金融公庫標準仕様書・全国共通版・木造壁式枠組工法編』を推薦しています。
公庫でいう壁式枠組工法とはツーバイフオーエ法のことで、この本には公庫から融資を受けて住まいをつくる場合の技術的な基準が書かれていますが、「建設省告示」として出ているツーバイフオーエ法の法的基準には傍線を施し、しかも参考図入りで詳細な解説がされています。
したがって、これさえあればチェック資料として万全で、他にいろんな参考資料を買い求める必要はありません。
さて、この資料を熟読してチェックに臨めばなんら問題はありませんが、ここでは念のためにトラブルに陥ってしまったケースの中から、チェックポイントのエキス部分を拾い出して整理しておきましょう。

①使用木材が細いので、強制乾燥をしている部材かどうか確かめる(スタンプ確認)
②告示が定めている個所に、告示どおりの間隔で所定の長さの釘を打っているかどうか
③告示が定めている個所に、告示どおりの部材が施工されているかどうか
④工事の途中で、枠材・床材に水準器を置いて、水平・垂直かを調べているかどうか
⑤床下からlmの高さまで、十分に防腐処理・白蟻防除措置をしているかどうかこれらはぜひ確かめましょう。
この工法はわが国で誕生した工法ではなく、歴史的に長い検証を経ておりません。
どのような短所があるのか、現状でははっきりとわからないのが実情です。
したがって、軸組工法以上に厳しいチェックが必要だといえるでしょう。
さらに、羽子阪ボルトなどのような、木と木を複雑な継ぎ手でつないでつくる在来の工法に比較して、細い木材の両面に合板を釘で打ちっけてつくる工法ですから釘の効き目が命です。
釘の間隔と、壁と壁がきちんと平金物で上下に繋がれて釘打ちされているかを、「素人なりの厳い目」でチェックしてください。