たとえば、車は専門家がつくりますが、運転するのは車づくりに素人のあなた。
そのあなたが、専門家がつくるからといって、タイヤの交換もできないとしたらどうなるでしょう~おちおち遠くヘドライブに出かけることもできません。
住宅も同じです。
建築士に設計と監理を任せたとしても、住宅に関する最低の知識を身にっけておくことが、住宅を運転=使う上で欠かせません。
その欠かせない住宅の知識の中でも、飛び抜けて必要度の高いのが「基礎についての知識」。
どんなに素晴らしいデザインの住宅でも、基礎づくりが間違っていれば、それは単なる「資材のかたまり」にすぎません。
基礎とは、上家をしっかりと地球に据えっける「礎(いしずえ)」のことなので「基礎」というのです。
住宅の基礎を簡単に整理すると図のようになります。
次の要領でチェックしましょう。
あなたの敷地の「地耐力」はどの程度ですか~地耐力とは地面がもつ重量を支えられる力のことです。
これは地質調査をしないとわかりませんから、必ず「地耐力調査」をしてもらいます。
その結果「地耐力が5トンを越える比較的いい地質」の場合は、鉄筋の入った布基礎(ぬのきそ)で大丈夫。
しかし、地耐力が3トンを下回る場合は、布基礎では心配なので最低でもベタ基礎にしてもらいます。
① 基礎の形・大きさが決まったら、鉄筋を上手に配筋(並ベる)することが大事。
鉄筋が被っているコンクリートの厚みは最低4cm以上必要です。
②コンクリートエ事が上手に行われること。
十分に型枠を叩いて密度の高いコンクリートにすることが肝心です。
③コンクリートの打ち込みが終わったら、ムシロか毛布のような物を掛けて、十分に湿気を与えて養生してやらなければなりません。
④摂氏2度以上で、打ち込みから5日間は振動などを与えないで力が出るのを待ちます。
もちろん設計図どおりに割栗石(わりぐりいし=ぐりいし)が入っていることも確かめましょう。