モルタルの外壁は建築してから何年かすると亀裂(クラック)が入ってきます。
古い建物で一面に亀裂が入った見苦しい姿を見かけたことは誰にでもあるでしょう。
しかし、1~2年しかたたないのに亀裂が入ってしまうことがあります。
これが問題で、なんらかの手抜きがあったことが考えられます。
モルタルの壁は、小幅板を横に張り、その上に防水紙・メタルラス(細かい金網)を張って、その上にモルタルを塗り、さらに仕上げ材を吹きっけてつくります。
このモルタルは気温や湿度など気象条件によって伸縮するので、どうしても長い年月の間にはひび割れが生じてしまいます。
ですから、ある程度のひび割れはしかたがないと見なされています。
サイデイングのような乾式の材料がもてはやされるようになったのは、このひび割れを嫌ったからという見方もできるでしょう。
さて、長期間を経てひび割れが生じた場合は別にして、さほど年月がたたないのに何本もの大きな亀裂が入ってしまった場合、こんなときは「モルタルや仕上げ材料の厚みが足りなかった」「質が悪かった」「下地の工事が雑で小幅板がきちんと止まっていない」などの原因が考え。
もっとひどい場合だと、躯体がすでに歪んでいて、そのせいで外壁がひび割れたということもあり得ます。
躯体に問題がなくて亀裂が入ったのであれば、修復はさほど難しくありません。
費用もそんなに巨額にならないと考えてよいでしょう。
したがって業者も修繕要求に応じやすく、交渉は意外にスムーズに進む場合が少なくないと考えられます。
しかし、躯体そのものになんらかの間題がある場合はそうはいきません。
根本的にやり直さなければならないこともあり、その折衝はかなりの難航が予想されます。
いずれにしても、どこに原因があるか素人判断は危険。
専門家にチェックしてもらい、修復工事の交渉も専門家に委ねるのがベストです。