第一歩屋根は常に太陽や風雨にさらされる、家の中でも最も過酷な条件に置かれた部分。
それだけに少しでも工事にミスがあれば、最初こそ雨漏りしなくてもすぐにミスが露呈して、だんだん症状が進行してきてしまいます。
もし天丼や見切り(天丼と壁との境)などに少しでも雨ジミを見っけたら、そのときはすでにかなり雨が回っていると考えねばなりません。
チェック法は、
①点検口から屋根裏を覗いてみる(小量の漏れは乾くとわかりにくくなるので、雨が降っているときか、雨上がり直後に覗いてみる)
②軒先まわりをチェックする(雨が上がってしばらくたって外側が乾いたころ、鼻かくし《軒先の板》の裏側や、軒天《軒先の天丼板》を点検。
ここに雨水が回っていないか)こうした部分に跡を見っければ、大なり小なり雨漏りが進行している証拠。
防水紙の破れや、瓦のズレなど原因はさまざまなので、発見後は専門家に診断をあおぎましょう。
初期の段階なら簡単な作業で直ることも少なくありませんが、症状が進行して内側まで被害(野地板や軒げたが腐朽するなど)が及んでしまうとやっかいです。
なお、屋根の次に過酷な条件下にあるのが外壁。
ここも仕上げ材の剥がれやズレで雨漏りしがちなので点検を怠らないように。